Story

「おいしい!」には物語があります

シェフ
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角川食堂では、自社農場で丹精をこめて栽培した無農薬有機野菜のフレッシュハーブを使っています。

無農薬有機の取り組み

KADOKAWAの自社農場「かどふぁーむ」では無農薬有機野菜栽培に取り組んでおり、
緑あふれる千葉の農場から、障がいを持つ社員を中心に、社内向けにとれたての野菜を発送しています。
残念ながら新型コロナウィルス感染拡大に伴う在宅勤務強化のため、現在は野菜の発送はおやすみしています。
そのため、大量の野菜を安定供給することは難しいのですが、
角川食堂では、フレッシュなバジルやミントなど香り豊かなハーブを中心に、
安心・安全な野菜の使用を進めていきます。
作り手であるKADOKAWAスタッフの笑顔とともに、
摘みたてならではの旬の香りをお届けします。

枝豆
カウンター
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角川食堂カレー開発ストーリー

角川食堂のカレーは、かなり特別なカレーです。
おいしいには、物語がある!
の開発ストーリーをご紹介します。

――インドから欧風、アジア各地から日本ご当地まで、カレーは多様性の象徴ですね。(社員コメントより)

KADOKAWAには、多くの料理関係書をはじめ、アニメや映画など物作りに携わる、こだわり社員が多数在籍しています。
角川食堂でおいしいカレーを作ります! と宣言したとたんに、我こそは、という食いしん坊が集まって、角川食堂カレー部が発足しました。
カレー界のレジェンド、元・月刊アスキー編集長の遠藤諭氏と、ウルドゥー語を操る編集者・郡司聡氏を顧問に迎え、自分たちが本当においしいと思える味を追求したのが、この角川食堂カレーです。

――自分にとって理想のカレーとは? と問い続け四半世紀、何を食べても美味いので全部が理想のカレーだと思うに至りました(社員コメントより)

カレー部はじめましての会にて。カレーが好き、ただその1点で、いっきに打ち解け盛り上がる様子は感動的ですらありました。カレーって、人と人をつなぐ不思議な食べ物ですよね。

試食会

――南インドを旅してたときは毎食手でカレー食べてました。(社員コメントより)

いよいよ試食会。まずは料理長小島シェフによるベースのカレーを試食。ここに、みんなが好きなスパイスを加えて味の変化を分析します。
評価シートに味の変化を記録し、見た目や食べやすさも厳しくチェック。

試食会

ついにKADOKAWAらしい味が完成!

社員の意見を実際の味に落とし込んだのは、料理長小島シェフをはじめとする株式会社UDSの角川食堂チーム。何度も何度も試作を重ね、ついにKADOKAWAらしい味が完成しました!

スパイス

角川食堂カレーの特徴は、オリジナルガラムマサラ。

角川食堂カレーの特徴は、カレー部員の求めるスパイス感に応えてブレンドしたオリジナルガラムマサラ。カルダモンやクローブをはじめ、ターメリックやコリアンダーなど数種類を独自に配合しています。
このガラムマサラを中心に、丁寧にテンパリングしたスパイスを絶妙な酸味とうまみのバランスに仕上げ、日替わりでご提供します。

試食会

唯一無二の角川食堂カレー。ぜひ味わってみてください。

部員が一丸となって作り上げた、唯一無二の角川食堂カレー。
この部活を通して私たちがたどり着いたのは、
みんなを等しく包み込む、カレー文化の豊かさと多様性。
出版社ならではの深~い味わいのカレーを、ぜひ味わってみてください。

カレー
角川食堂カレー皿
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できました。
角川食堂の自慢のお皿。

角川食堂カレーがあまりにおいしくできたので、
さらにおいしく食べられるお皿でご提供したい。
そこで、磁器作家のイイホシユミコさんに
とっておきのお皿を作ってもらうお願いをしました。角川食堂のオリジナルです。

磁器作家のイイホシさんは、このお皿にどんな食事が盛り付けられるのか、
いつもその風景を想像しながら、ろくろを回し、原型を作っているそうです。

今回お願いしたのは、角川食堂のカレーをおいしく食べるためのお皿。
角川食堂カレーは日替わりで、さらりとしたスパイスカレーや、
お母さんの作るような野菜がとろけたカレーなど、色んなタイプが登場します。
そのため、水分が多くてもあまり広がらないように、
お皿の直径を少しだけ小さくしています。
これで、さらりと広がったカレールーが、すぐ冷えてしまうこともなくなります。

最後までスプーンですくいやすいように、カーブの角度にはこだわりました。
スプーンのあたる位置に注意して、立ち上がりが極端に見えないように、
バランスをとるのに苦労しました、とイイホシさん。
外側から内側に、自然に流れるようなフォルムは見た目も美しく、
指で触れると包み込みたくなる柔らかな印象。
スプーンがそっとカーブに寄りそう、ベストなバランスが完成しました。

そして、何よりも、このお皿を特別にしているのは、特徴のある青い色。

「青は食欲を減退させるといわれて、レストランなどでは避けられる傾向にあるのですが、それは非常にもったいないと思っています。瑠璃色は日本では昔から食器に使われてきた色。食材をのせた時に、はっと映える色でもあり、本当はもっと普段使いに取り入れられてもいい色だと思います。今回、この色が出来上がって、その思いを新たにしました」(イイホシさん)

談笑風景

どのお皿にも、異なるニュアンスがあらわれるように、一枚一枚丁寧に施釉しています。
そうすることで、釉薬の濃淡や流れ方に違いが出て、この世にたった一枚しかないお皿が生まれるのです。
自分だけの一点を手に入れる喜びがあるのも、イイホシさんのお皿の人気の秘密かもしれません。

「お皿を買ってくださった方が、私が思ってもみなかったテーブルセッティングの仕方や食材の組み合わせで使っているのを見るのが、とっても楽しみなんです」(イイホシさん)

意外な組み合わせで、お皿の個性がひきたつことがあります。
このお皿は、ソース多めのパスタや中華系の炒め物にも活躍しそう。
甘すぎず、かといってクール過ぎない透明感のある青色は、
おこもり生活の食卓を豊かに彩ってくれそうです。
食洗器にも対応しているのも嬉しいところ。

イイホシさん

お皿の銘はfog blue ――。

お皿の銘はfog blue ——。霧がかかった山や、しっとりとした森の中の青色のイメージで、イイホシさんが名付けてくれました。
裏にはyumiko iihoshi porcelainと角川食堂のダブルネームの刻印入り。
磁器の白さと釉薬の青のコントラストがキリっと美しく、
裏まで繊細な配慮の行き届いた、美しい佇まいの角川食堂カレー皿は、店頭で限定販売もしています。

角川食堂カレー皿

食器が、ただ、本当に好きなんです、と笑うイイホシさん。
おいしいものをみなさんにお届けしたい、と願う角川食堂チームと、晴れやかな笑顔で完成を祝いました。

角川食堂オリジナルカレー皿 直径26.5cm 5,000 円(税込)
角川食堂の店頭にて販売しています。

イイホシさん
ショールーム画像

PROFILE:イイホシユミコ

京都嵯峨芸術大学陶芸科卒業後より「yumiko iihoshi porcelain」の名前で作品の発表を始める。
2007年 台東区デザイナーズビレッジに入居 同年11月よりプロダクトシリーズを開始。
2012年に大阪直営店を、2014年に東京ショールーム&ショップをオープン。
プロダクトシリーズやHand work作品を国内外で発表している。

焙煎機
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こだわりの角川食堂オリジナル
ブレンドコーヒーができるまで

本や映画とコーヒーは切っても切れない関係があるようで、KADOKAWAの社員は、コーヒーに一家言ある人ばかり。試しに、全社員アンケートをとってみたところ、1日に5杯、6杯と飲むコーヒー党や、ブレンドなら豆の配合を明示すべしというこだわり派まで、さまざまな意見が寄せられました。

KADOKAWA社員の角川食堂コーヒーへの意見

■ストレートなら豆の種類を複数、ブレンドならどの豆をいくつ使っているかがちゃんとわかるようにしてほしい。
■ほんとにおいしい豆から、焙煎したての新鮮なもので、都度都度淹れてほしい。
■淹れ方、焙煎の仕方、豆の種類による味わいの違いなどを教えてほしい。

ふむふむ。豆の違いを気にする人が多いみたいですね。
その都度、丁寧に淹れたものを飲みたいという希望がたくさん寄せられました。

■挽き立ての豆でお願いします。

ん? 挽きたてじゃないんでしょ? って思われてる?

■クオリティ高いのが飲めたら最高ですよね。

あれ? そもそも、クオリティ低めでしょって前提??

■煮詰まらないコーヒーをお願いします。
■コンビニのコーヒーもだいぶレベルアップしてきているので、中途半端においしくないコーヒー(いまの××にあるようなマシン)はいらないのでは? と思います。

ちょっと、ちょっと! なんだか、すごく厳しいこと言われています!
しかも、そもそも信頼度が低いような…。
これじゃ普通のコーヒーを出したのでは到底受け入れてもらえない、と困ったチームカドショクのメンバーは、KADOKAWAの特例子会社角川クラフトに相談に行くことにしました。
角川クラフトさん、KADOKAWA社員のために、本当においしいコーヒーを作っていただけませんか?

角川クラフトは株式会社KADOKAWAの特例子会社。障がい者雇用の促進と安定を図るため、特別の配慮がなされた環境で、障がいをもつ社員が勤務しています。
「ものづくり事業」では、コーヒー生豆の選別、焙煎から販売までを、一貫して行います。特に焙煎機にはこだわり、プロユースの焙煎機を導入。角川クラフトのダイバーシティ理念に共鳴したキーコーヒー株式会社が、本物の技術を提供するという特別なコラボレーションも実現しました。新しい味を生み出す監修と焙煎のアドバイスをしてくれたのは、キーコーヒー株式会社の焙煎士、林稔さんです。

さらに、特例子会社ならではの、集中して細かな作業をするのが得意な人、ゆっくり丁寧な作業をするのが得意な人など、その人の個性が一番発揮できる作業を結集し、一般的な商業ベースでは実現が難しい珈琲焙煎が可能となっています。

焙煎機

〈味の特徴について〉

ビターチョコレートを連想させる苦みと香りがあり、アフターテイストにふくよかな甘さの余韻が残ります。最初に口に含んだ際の飲み口は穏やかな印象ではあるものの、後味にはコクを感じることができます。

〈使用されている豆の種類とその特徴について〉

3種類の産地を使用しています。特徴は、こんな感じです。
①ブラジル№2ショコラ:柔らかな口当たりと、チョコレートの様な甘さが特徴です。
②グァテマラSHB:香りの密度が高く、深めに焙煎するとチョコレートフレーバーを感じます。
③コロンビアSUP:甘さを伴った、重厚感のある味わいです。

角川クラフトの焙煎所は、角川食堂から目と鼻の先。焙煎したての豆を、少しずつフレッシュな状態で届けてもらいます。
焙煎したての良さは、香りの密度が高いこと。
香気成分は揮発性なので、コーヒー豆から放出される炭酸ガスとともに外に抜けていき、次第に成分量が減っていきます。そのため、焙煎所が近いことは、香りを最大限楽しむには非常に大きなメリットなのです。

一方で、焙煎の直後は大量の炭酸ガスが放出されるため、水分がうまく染み込まず成分が溶けにくい状態になるので、味を感じにくくなります。
つまり、味の密度と香りの密度のバランスを見極めるタイミングが大切になってきます。

角川クラフトと角川食堂は、こうしてお客様に提供する最後の瞬間にまでこだわって、新しい味にチャレンジしました。

そして、ここで、角川食堂からおすすめの飲み方をひとつ。
それは、エスプレッソに普段より多めのお砂糖を加え、ぐるぐるかき混ぜてから飲むこと。

イタリアでは一般的な飲み方ですが、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。
エスプレッソは量が少ないのですが、コーヒーのエッセンスが凝縮された飲み物で、口に含んだ瞬間に感じる味のインパクトやボディーの強さは、ドリップコーヒーでは表現出来ません。
香り、酸味、苦み、甘み、コク、後味というコーヒーにおける味わい要素の複雑さを長い余韻で楽しめるのが特徴です。
角川食堂オリジナルブレンドの特徴を一番楽しめるのが、このエスプレッソかもしれません。
そのために、マシンもちょっと奮発し、スタッフも抽出の練習を繰り返して、みなさんのお越しをおまちしています。

角川食堂でしか飲めない美味しいものを提供してほしいです。

これが、社員アンケートでいただいた、チームの胸に最も響いた言葉でした。角川クラフトと一緒に取り組んで、たったひとつの新しい味にたどりついたこのプロジェクト。
その成果をためしに、ぜひご来店ください。